- パルシステムを使うメリットは?
- 利用するデメリットが知りたい…
- 実際に使っている方の感想が知りたい
パルシステムに興味があっても、事前にメリット・デメリットを知ってから加入したいという方も多いのではないでしょうか?
事前にメリット・デメリットを知っておくことで、加入後に後悔することも少なくなるでしょう。私もパルシステムに加入する前には、後悔したくなかったのでメリット・デメリットを徹底的に調べました。
結論からお話しすると、パルシステムにはデメリットはあるが安心安全な食品が買えることや時短料理などがあり使うメリットの方が大きいサービスです。
本記事では、パルシステムを利用する7つのメリットと5つデメリットについて解説しているのでぜひ最後までチェックしてみてください。
生協歴6年の筆者が実際に利用した感想も紹介しています。
パルシステムとは?
対象地域 | 1都12県(宮城県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、 千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、山梨県、長野県、静岡県) |
設立年月日 | 1990年2月9日 |
組合員数 | 171.4万人 |
加入条件 | 1000円の出資金が必要(脱退時返却される) |
取り扱い品目 | 食品800品目、日用品200品目 |
宅配方法 | 手渡しもしくは置き配 |
パルシステムは数多くある食材宅配の中でも、食の安全性に特化した宅配サービスです。日本の法律や基準を守っているだけでなく、パルシステム独自の『家庭用品取扱基準』を満たしている商品を多く取り扱っています。
これが171万人の組合員から支持される理由です。
パルシステムは生協と同じ
パルシステムは生協(生活協同組合)です。コープデリや生活クラブも生協に属しますが、それぞれ運営している組合が違うのが特徴です。
元々、生協は人々のより良い暮らしや社会の実現を目指して、消費者一人ひとりが出資して協同で運営していく非営利の組織です。パルシステムも組合員のより良い暮らしの実現を目指して誕生しました。
1990年代以前の生協の宅配は「グループ」で利用するのが基本でしたが、「個人」に対応する宅配サービスを始めたのもパルシステムです。徐々に利用できる地域を広げており、現在は1都12県で運営する大きな組合になっています。
パルシステム利用する7つのメリット
まずはパルシステムを利用する7つのメリットについて解説していきます。
安全性に優れている
パルシステムでは、食の安心安全の取り組みをしています。取り扱っている商品では、有機野菜や農薬の削減を目指しているものなどの商品が数多くあります。
詳しくは以下のとおりです。
コア・フード | ・パルシステムのトップブランド・有機JAS認証を取得 ※有機JASとは使用可能資材を除き、化学合成農薬、化学肥料不使用 |
エコ・チャレンジ | ・『削減目標農薬』の使用を原則・化学合成農薬、 化学肥料を各都道府県で定められた慣行栽培基準の1/2以下に削減 |
表示なし | ・生産者や産地が明らかな農産物・生産方法や出荷基準が守られている |
パルシステム独自の基準をクリアしたものだけ販売されています。独自基準には食品添加物や容器包装なども含まれており、安心安全にはかなり力を入れています。市販品でも基準に適していないものは、基準に合わせて使用を変更することも。
食への安心安全はかなり期待できます!
スマホひとつで注文できる
アプリ注文やネット注文ならどこにいても、スマホひとつで注文が可能です。仕事の休憩中やふと思い出した時などにもスマホがあれば簡単に注文できます。買い物カゴに入れておけば見返すこともでき、「やっぱりいらないな」という時には期限までにキャンセルすればOK。
パルシステムでは、『タベソダ』というアプリに登録することで、注文のない週には手数料がかかりません。スマホに使い慣れているからはアプリ注文の利用がおすすめです。
クレジットカード支払いに対応
生協では口座引き落としがほとんどですが、パルシステムはクレジットカードにも対応しています。
対応カードは以下のとおりです。
- VISA
- Mastercard
- JCB
- アメリカン・エキスプレス
- ダイナースクラブ
クレジットカードでポイントためている方におすすめ!
手数料割引制度が充実
パルシステムは通常の手数料で利用すると248円(税込)〜298円(税込)の手数料がかかります。しかし、この手数料は購入金額、利用人数、割引制度のいずれかでもお得にすることが可能です。
東京都を例とすると、以下のようになります。
1回の注文金額(税込) | 1人で利用の場合(税込) |
12,000円以上 | 0円 |
5,000円以上 | 165円 |
2,000円以上 | 198円 |
2,000円未満 | 248円 |
・利用人数
1回の注文金額(税込) | ふれんどパル割引 (2人で1箇所にお届け) | グループパル割引 (3人で1箇所にお届け) |
12,000円以上 | 0円 | 0円 |
5,000円以上 | 82円 | 0円 |
2,000円以上 | 99円 | 0円 |
2,000円未満 | 124円 | 0円 |
・キッズ特典
申請から26週間 | 0円 |
小学校入学前まで(3000円以上購入) | 0円 |
小学校入学前まで(2,000円以上購入) | 198円 |
小学校入学前まで(2,000円未満購入) | 248円 |
そのほかの割引制度
- シルバー特典
- ハンズ特典
- 被爆者健康手帳所持者優遇
割引制度は従実していますが、申請が必要です。手数料割引制度の対象になるのかどうかは申し込みの際に確認するか、配達担当者に聞いてみましょう。
買い物にいく頻度を減らせる
注文した商品は平日に玄関先まで届けてくれます。これは食材宅配の最大のメリットのひとつです。
我が家も食材宅配を利用する前は週に2回は買い物に行っていました。しかし、パルシステムやコープデリを利用するようになり、買い物は週に1回になりました。食材宅配を上手く活用することで、買い物の頻度を減らせるのでおすすめです。
日用品や冷凍食品、離乳食などもあるよ!
ミールキットで時短料理ができる
ミールキットを使うと時短料理ができるのもメリットのひとつ。だいたい10分から20分くらいで夕飯のおかずができてしまう優れものです。
ミールキットには、カットされた食材や調味料が入っています。レシピも同封されているため、説明通りに作るだけで簡単に調理可能です。また、パルシステムでは、ミールキットの種類も、週に30〜50種類程度の商品が掲載されています。時短ができて種類が豊富なのもパルシステムのミールキットならではです。
『産直』商品が買える
パルシステムでは『産直』の商品の取り扱いが多くあります。『産直』で大切にされている4つの原則があります。
詳しくは以下のとおりです。
『産直』4原則
- 生産者・産地が明らかであること
- 生産方法や出荷基準が明らかで生産の履歴がわかること
- 環境保全型・資源循環型農業を目指していること
- 生産者と組合員相互の交流ができること
生産者の顔が見える関係だけでなく、交流できる場も大切にされています。顔が見えて交流できる関係性だからこそパルシステムの『産直』は安心・安全と言えるでしょう。
パルシステムを利用する5つのデメリット
パルシステムを利用するメリットをご紹介しましたが、逆にデメリットも気になりますよね。ここからはパルシステムの5つのデメリットをご紹介します。
配達日時が決められている
お住まいの地域ごとにエリア区切られており、配達の曜日や時間帯が決められています。通常の宅急便とは異なるので注意が必要です。毎週決まった曜日と時間にパルシステムの職員さんから商品が届けられます。
しかし、パルシステムは置き配にも対応しています。日中不在であれば指定の場所に置き配をしてくれるため、仕事などで家をあけていても商品を届けてくれます。
カバーも必要なら申し出ることで被せてくれます。
商品の値段が高い
商品の安全・安心の徹底、産直などのこだわり商品があるため、スーパーなどと比較してもパルシステムの値段は高めです。同じ生協のコープデリと比較しても値段はやや高いと言えるでしょう。
簡単にコープデリの商品と比較すると以下のとおりです。(2024年6月時点の比較)
商品名 | パルシステム | コープデリ |
牛乳 1L | 297円 | 235円 |
ヨーグルト 400g | 228円 | 178円 |
卵 10個 | 289円 | 267円 |
コシヒカリ 5kg | 2644円 | 2354円 |
木綿豆腐 150g×2 | 162円 | 138円 |
キャベツ | 160円 | 138円 |
にんじん 800g | 204円 | 267円 |
鶏胸肉 100g | 163円 | 115円 |
豚ロース 100g | 281円 | 225円 |
食パン 8枚 | 214円 | 135円 |
納豆 30g×3 | 138円 | 149円 |
商品の値段を比較すると、コープデリの方が安いものが多いです。しかし、お肉を例とすると、コープデリの豚肉はカナダ産、鶏肉はタイ産などがあります。一方のパルシステムは国産のお肉がほとんど。野菜も農薬を減らしたものや有機野菜などが多くあるのが特徴です。
商品が届くのは1週間後
カタログが届いてから翌週までに注文すると、注文してから商品が届くのは1週間後です。1週間後に商品が届くと、「何を頼んだのか忘れてしまう」「計画的に注文するのが難しい」などのデメリットが挙げられます。
我が家も使い始めの頃はスーパーで同じものを買ってしまったことがありました。しかし、野菜と調味料はパルシステム、スーパーではお肉や日用品などと分けることで上手く使って買い物の負担を減らしました。
必要なものを使い分けてスーパーと併用していくのもおすすめです。
稀に商品が欠品になる
パルシステムでは、天候被害や交通機関の乱れなどで商品が欠品になることがあります。
商品が欠品になる場合には以下のお知らせがあります。
- お届け日当日8:00頃にメールがくる
- 配達時に紙でのお詫び状
アプリならお届け内容から欠品情報を確認可能です。
いずれも配達日当日にならないとわからないのはデメリットと言えるでしょう。しかし、頻繁に欠品があるわけではありません。余程なことがない限りは安心して大丈夫でしょう。
空箱が邪魔になる
商品が置き配で届くと、空箱を返却するのは翌週の配達日です。1週間空箱を保管しておく必要があります。
我が家はアパート暮らしなので、空箱が邪魔になってしまうことが多いです。玄関に出しっぱなしになっていることを見かけることもあります。
玄関が狭いと場所をとる原因になるので注意!
他生協3社と5つの項目を比較
パルシステム、コープデリ、生活クラブの3つの生協を比較するとこんな感じです。
生協名 | パルシステム | コープデリ | 生活クラブ |
取り扱い品目 | 1000品目 | 6000品目 | 700品目 |
安全性 | 無農薬から化学農薬・ 肥料を削減した商品がある | 食品添加物は必要最低限だけ。 | 不要な添加物は使用しない。 有機野菜なども多数あり。 |
手数料(税込) | 0〜298円 | 0〜220円 | 0〜275円 |
支払い方法 | 口座振替クレジットカード | 口座振替 | 口座振替 |
注文方法 | 注文サイトアプリ注文用紙電話 | 注文サイトアプリ注文用紙電話FAX | 注文サイト注文用紙電話 |
3つの生協を比較すると、取り扱い品目で圧倒的なのはコープデリ。コープデリだけで買い物を完結できるほど、食料品〜日用品まで様々な商品があります。
安全性に関しては、パルシステムと生活クラブがおすすめです。独自の取り組みにより、化学農薬・肥料の削減や有機野菜などにも力を入れているので、安心安全な食材を届けてくれます。
支払い方法に関しては、クレジットカードを利用できるパルシステムがお得。それぞれの生協に独自のポイント制度はありますが、正直還元率はよくありません。例として、コープデリの場合は300円〜500円の利用で1ポイント(地域により制度が異なる)。そのため、クレジットカードでのポイントが断然お得。
ネットスーパーと5つの項目を比較
ネットスーパーとの比較も気になりますよね。パルシステムとネットスーパーを比較するとこんな感じです。
パルシステム | 楽天西友ネットスーパー | おうちでイオン | |
値段 | 2社よりやや高め | 西友の価格と同じ | イオンの価格と同じ |
手数料 | 0〜298円 (手数料割引制度、購入金額による割引有) | 330円 (5500円以上の利用で送料無料) | 330円 (地域や購入金額によって異なる) |
配達日 | 1週間後 | 最短当日 | 最短当日 |
支払い方法 | 口座引き落とし クレジットカード | 請求書 クレジットカード 楽天ポイント | 代金引換 クレジットカード WAON(チャージ不可) |
受け取り方法 | 直接置き配 | 基本的に直接 | 基本的に直接(一部置き配可) |
ネットスーパー2社の魅力はやはりスーパー並みの価格で、最短当日に商品を届けてくれることです。買い物に行くのが面倒な時などに注文した当日に商品を持ってきてくれるメリットです。しかし、置き配には条件があったりして、基本的に商品を直接受け取る必要があるのはデメリットと言えるでしょう。
パルシステムの場合ではオートロックマンションなどでも置き配をしてくれます。また、ネットスーパー2社と比較して商品の価格は高いですが、産直商品や有機商品、化学農薬・肥料を削減した商品などが多いです。
安心・安全な商品を買うならパルシステム一択です!
よくある質問
ここからは、パルシステムに加入を検討されている方からよくある質問について解説していきます。
入会金や退会費用はかかりますか?
入会金や退会費用はかかりません。
加入時には出資金が1000円(地域によって異なる)が必要ですが、脱退時に返却されます。
お試しセットはありますか?
1世帯1回限り限定でお試しセットが利用できます。パルシステム加入前の方しかお試しセットは利用できないので注意しましょう。
通常で買うよりも半額以下で購入できます!
市販と同じ商品は販売していますか?
市販品でパルシステムの独自基準(食品添加物基準、容器放送に関する基準)をクリアしたものは取り扱いがあります。基準をクリアできているものはそのまま販売されていますが、基準に満たない商品は基準に合わせて使用を変えているものもあります。
注文しない週でも手数料はかかる?
パルシステムは注文がない週でも手数料はかかります。しかし、割引制度を利用することで手数料は無料にすることが可能です。我が家も『赤ちゃん割引』で手数料が無料になっています。そのため、割引制度の対象になる方はぜひ活用しましょう。
パルシステムでは『タベソダ』というアプリに登録すると、注文のない週は手数料がかかりません。注文しない週に手数料がかかるのが嫌という方は『タベソダ』の利用も検討してみてください。
パルシステムはデメリットもあるがメリットの方が大きい
今回紹介したパルシステムのメリット・デメリットは以下のとおりです。
パルシステムのメリット
- 安全性に優れている
- スマホひとつで注文できる
- クレジットカード支払いに対応
- 手数料割引制度が充実
- 買い物に行く頻度減らせる
- ミールキットで時短料理ができる
- 『産直』商品が買える
パルシステムのデメリット
- 配達日時が決められている
- 商品の値段がやや高い
- 商品が届くのは1週間後
- 稀に欠品になる
- 空箱が邪魔になる
パルシステムに加入しようかどうか悩んでいるなら、事前にメリット・デメリットは把握しておきましょう。我が家も加入を検討していましたが、利用するメリットが大きいと思い利用を開始しました。
パルシステムには配達日が変更できないことや値段が高いなどのデメリットが存在します。しかし、安全性に優れている商品が購入できたり、買い物に行く頻度を減らせたり、時短料理ができたりと利用するメリットの方が大きいです。
パルシステムは無料で資料を請求することが可能です。また、商品をお試ししてみたいという方は、お試しセットからはじめてみるのもおすすめです。
お試しセットを頼んでも加入する必要はありません。
ぜひ気軽にお試ししてみてください。